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| 検体(糞便、吐物、食品等)の採取・搬入は保健福祉環境事務所の衛生課の職員により行われます。また、同時に原因究明のために、症状や喫食状況や施設についての聞き取り調査(疫学調査)が行われます。採取された検体は、当研究所に搬入されます。 |
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| ノロウイルスの検査は、ウイルスの遺伝子を検出することで行われます。遺伝子検査は非常に感度が高いため、汚染が起こらないように細心の注意を払いながら行います。最初に、ノロウイルスの遺伝子であるRNAを検体から抽出します(写真1)。次に、RT-PCR法によりノロウイルス遺伝子の一部を増幅し(写真2)、増幅された遺伝子をアガロースゲル電気泳動により確認します(写真3)。ノロウイルスの遺伝子が検出された場合にはDNAシーケンサーを用いて遺伝子配列を決定し、検出された遺伝子がノロウイルスのものであることを確認します(写真4)。ノロウイルスの遺伝子配列が複数の検体について決定することが出来た場合には、コンピュータを用いて各検体の遺伝子配列を比較することで、感染経路の特定に繋がる情報を得ることができます。 |
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| 写真1 RNAの抽出 |
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写真2 RT-PCR法による遺伝子の増幅 |
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| 写真3 アガロースゲル電気泳動による確認 |
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写真4 DNAシーケンサーによる遺伝子解析 |
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食中毒の検査は、電子顕微鏡(写真5)を用いてウイルスの粒子を検索することでも行われます。検体を超遠心分離器で濃縮した後に、電子顕微鏡(3万倍から4万倍の倍率)で観察を行います。遺伝子検査と較べると感度は大幅に落ちますがウイルスの粒子(写真6)を直接観察することができます。また、この方法ではノロウイルス以外のウイルスを見つけることが可能で、ノロウイルス以外のウイルスが検出されることもあります。
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ノロウイルスの検査結果は疫学調査の結果と併せて分析が行われます。これらの調査及び検査結果から食中毒の原因特定が行われ、行政処分の重要な資料となります。
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