ウイルスという言葉は、ラテン語の「毒」いう言葉が語源となっています。ウイルスは、タンパク質から出来た殻に核酸(DNA、RNA)が詰め込まれただけの、非常に簡単な構造をしています。

 ウイルスの大きさは20〜970nm(ナノメートル:1mmの100万分の1)であり、細菌の大きさの1〜5μm(マイクロメートル:mmの1000分の1)より小さいことがわかります。ほとんどウイルスは300nm以下と非常に小さく、電子顕微鏡でないと見ることは出来ません。

 千円札の顔となった野口英世は、電子顕微鏡が無い時代に光学顕微鏡を使い、黄熱の病原体の発見に挑みましたが、病原体が光学顕微鏡では見ることが出来ない大きさであったため、黄熱の病原体を発見することが出来ぬまま亡くなりました。後に、光学顕微鏡より小さなものを見ることが出来る電子顕微鏡が発明され黄熱病の病原体は黄熱ウイルスであることがわかりました。

 このようなことから、ウイルスは非常に小さいということがわかると思います。

肉眼で見える限界 0.2mm
細菌 1〜5μm (μm:mmの1000分の1)
大腸菌 2μm
光学顕微鏡で見える限界 200nm (nm:μmの1000分の1)
黄熱ウイルス 40〜50nm
ノロウイルス 25〜35nm
 細菌とウイルスの違いは、大きさ以外にも様々です。

 細菌は栄養・温度・湿度などの条件がそろえば増えることが出来ますが、ウイルスは生きた細胞に寄生(感染)しないと増えることができません。例えば、食中毒を起こす細菌は調理した食べ物の中でも増えますが、ウイルスは増えることはありません。

 また、細菌には抗生物質が効きますが、ウイルスには全く効果がありません。

 他には、細菌は遺伝子としてDNAとRNAの両方をもっていますが、ウイルスはどちらか一方のみを遺伝子として持っています。(ノロウイルスは、RNAのみを遺伝子として持っています)


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