福岡県感染症発生動向調査情報

第3週分(1月17日〜1月23日)

寝たきり

平成12年第3週の情報では、インフルエンザが倍増し、減少していた感染性胃腸炎が増加しています。

さて、今週は寝たきり予防についてお話します。

我が国の高齢化率は、平成12年には世界最高の水準に達すると予想されており、介護の問題は老後生活の中での大きな不安要因となっております。

元気で長生きをしたいと健康づくりに努めても、高齢になるとなんらかの援護が必要になってくる人が多くなります。しかし、自分の力でできるだけのことを行いたいと多くの高齢者が望んでおり、そのためには寝たきり予防は重要なことです。

寝たきりの原因としては、良く知られている脳血管疾患の他、骨折・転倒によるものが11.7%を占めています。高齢者の場合、身体機能が次第に低下することから、日常的な動作においても、わずかに体がふらついたり、滑りそうになったり、つまずきそうになったときでも支えることができずに転倒してしまうことが多くなります。高齢者の転倒は非常に大きな問題です。

そこで、転倒による「寝たきりに ならない させない」をテーマとして転倒予防シンポジウムを開催しますので多くのご参加をお待ちしております。