福岡県感染症発生動向調査情報

第52週分(平成13年12月24日〜12月30日)

インフルエンザの流行状況

平成13年第52週の感染症発生動向調査情報は、報告時期が年末休みにかかったため、全体としては報告数が少なくなっています。しかし、インフルエンザの報告は増加しており、今週報告された190件の内訳は、北九州68件,福岡37件、筑豊7件、筑後78件と、北九州と筑後地区の報告が多くなっています。今週は、今年のインフルエンザの流行状況についてお知らせします。
 
平成13年の第52週の定点あたりの報告数は、1.04で、同時期の報告としては、平成9年が2.08,平成10年が1.82,平成11年が2.61,平成12年が0.32となっています。現在のところは、平成12年度よりは報告数が多くなっていますが、平成9〜11年度と比較すると、まだ報告数はそれほど多くなっていない状況にあります。

平成12年度はインフルエンザの報告数は少なかったのですが、例年は、12月末から1月始めに流行が始まり、1月〜2月にかけてピークを迎えます。平成10、11年度はともに、1月の第1週の報告数(定点あたり)が、前年12月の第52週(前週)の9倍近くと急増しました。

インフルエンザの種類としては、福岡県ではインフルエンザAソ連型が分離されています。全国的には、Aソ連型、A香港型、B型のいずれのタイプも分離されています。福岡県で流行しているタイプは、インフルエンザワクチンが有効なタイプと考えられていますが、これから流行時期に入りますので、引き続き注意が必要です。