福岡県感染症発生動向調査情報

第14週分(平成14年4月1日〜4月7日)

予防接種について

今年第14週の感染症発生動向調査情報では、インフルエンザの報告数は更に減少しています。全体的に報告数は落ち着いており、大きな変化はありません。

入学式や始業式も終わり、いよいよ新学期が始まりました。集団生活が始まると、どうしても感染症にかかる機会が増えてきます。そこで今回は感染症の予防法の一つである予防接種についてお話します。

予防接種とは、ワクチンを体に接種して、その病気に対する抵抗力(免疫)をつくることをいいます。現在、予防接種法の一類疾病の対象疾患となっているのは、ポリオ、ジフテリア、百日咳、破傷風、麻しん、風しん、日本脳炎の7疾患で、これに結核予防法によるBCG接種が行われています。

(注1)ジフテリア、百日咳、破傷風の3つのワクチンは、DPT(3種混合)ワクチンとして接種されています。
(注2)昨年の予防接種法の改正で、対象疾病が集団予防目的に比重を置いた一類疾病と個人予防目的に比重を置いた二類疾病に類型化されました。インフルエンザは二類疾病に位置づけられています。

予防接種にはそれぞれ適した年齢があります。標準の年齢内のなるべく早い時期に受けましょう(標準的な年齢は表を参考にしてください)。定期の予防接種は市町村が担当していますので、市町村の広報や窓口で接種が受けられる日や場所を確認しておきましょう。

予防接種は体調のよい時に受けるのが原則です。接種に連れていく予定をしていても、体調が悪いと思ったら、やめる勇気をもちましょう。

また、予診表は子どもを診て接種してくださるお医者さんへの大切な情報です。責任をもって記入しましょう。