福岡県感染症発生動向調査情報

第46週分(平成14年11月11日〜11月17日)

性の健康週間・世界エイズデー

今週第46週の感染症発生動向調査情報では、A群溶レン菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、流行性耳下腺炎の報告数が増加しています。

さて、11月25日〜12月1日は性の健康週間です。そこで今回は、性の健康についてお話しします。

性感染症は、エイズを始め、感染していてもはっきりした症状がないので、お互いに自分が感染しているのに気付かずに、無自覚のまま、相手にうつしてしまうことが少なくありません。しかも感染しているのを知らないまま、治療せずに放置していると、徐々に身体が蝕ばまれ、取り返しのつかない「深刻な性の健康障害」に陥ってしまうのです。「性のあるところ感染あり」と言われるほど、今や普通の日常の性活動の中に、性感染症が入り込んで来ています。性活動を持っている人なら誰がかかっていても不思議ではない程流行しているのです。

例えば、今一番広がっている性器クラミジア感染症は、女性では、15〜19歳で4.3%(23人に1人)、20〜24歳で6.4%(16人に1人)が、殆ど無自覚のうちに感染しているとされています。

そのような性感染症を、無自覚のうちにうつし合わない為には、予防のため恥ずかしがらずに、「正しいコンドーム使用の話し合い」をして、お互いの性の健康を守る習慣を身につけるようにしましょう。

ところで、12月1日は世界エイズデーです。1988年にWHOが12月1日を世界エイズデーとして決め、毎年世界中で様々なキャンペーンが行われています。 福岡県でも、下記のようなイベントを行いますので、お気軽にご参加ください。

性感染症はコンドームを正しく使用することで予防できます。大切なことは、誰でも感染する可能性があることを理解し、自らが感染予防のための行動をとることです。

保健所では性感染症の相談やエイズの検査が無料で受けられます(一部の保健所では梅毒やクラミジアの検査も行っています)。県内どこの保健所でも相談や検査が受けられますが、保健所によって曜日や時間帯が違うので、事前に電話で確認(予約が必要な場合がある)をして行くことをおすすめします。