福岡県感染症発生動向調査情報

第47週分(平成14年11月18日〜11月24日)

インフルエンザの予防

今週第47週の感染症発生動向調査情報では、インフルエンザの報告数が増加しています。全国的には大阪市でインフルエンザウィルスA香港型、埼玉県でインフルエンザウィルスB型の報告があっています。そろそろインフルエンザの流行期がやってきます。もうインフルエンザの予防接種はお済みですか?今週はインフルエンザの予防についてお話しします。

インフルエンザの予防の基本は、流行前に予防接種を受けることです。また、かかったときに重症化する可能性の高い人には重症化防止の方法としても有効です。インフルエンザの予防接種の効果が現れるのは、インフルエンザワクチンを接種してから、約2週間程度かかるといわれています。インフルエンザの予防接種を受けられる方は、遅くとも12月中旬までに接種を済ませましょう。

インフルエンザは、インフルエンザにかかった患者の咳などで空気中に拡散されたウィルスを吸い込むことによって感染します。インフルエンザが流行してきたら、人混みは避けましょう。特に高齢者や慢性疾患を持っている人、疲れていたり、睡眠不足の人は、かかったときに重症化する可能性が高くなりますので、人混みや繁華街の外出を控えましょう。

また、空気が乾燥すると、インフルエンザにかかりやすくなります。室内では加湿器などを使って適度な湿度(60〜70%程度)を保ちましょう。

常日頃から、十分な睡眠やバランスの良い食事をとり、体力や抵抗力を落とさない生活をしましょう。外出時のマスクの利用や帰宅時のうがい(口をゆすぐ程度ではなく、15秒間のうがいを2〜3回行う)、手洗いも忘れずに行いましょう。