福岡県感染症発生動向調査情報

平成18年第15週分(平成18年4月3日から平成18年4月9日)

海外感染症

いよいよゴールデンウィークが始まります。海外旅行を計画している方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は海外での感染症とその予防についてお話します。

海外では様々な感染症がありますが、都市やリゾート地の観光程度であれば体調を整えておくだけでも、かなりの病気が予防できます。旅先では、どうしても食べ過ぎ、飲み過ぎ、旅の疲れなどで、気付かない間に体の抵抗力が落ちてしまいがちです。このような場合、体に病原体が入ると病気になりやすくなるので、注意が必要です。食品や水を通じての感染症はどこでも起こり得ますので、特に食べ物には気をつけましょう。

対策としては、コレラや赤痢等の流行地に行く場合は、生もの、生水、氷等は、口にしないようにしましょう。また、マラリアやデング熱のように、国内にいない昆虫による感染症もありますので、特に熱帯や亜熱帯地域に出かける時には、流行状況に注意し、出発の前には、旅行先の感染症情報を確かめておきましょう。(参考:厚生労働省検疫所 海外感染症情報 http://www.forth.go.jp/)。

海外旅行中に身体の異常があった場合は、帰国時に検疫所で相談しましょう。また、感染後一定期間経たないと発病しない病気もありますので、帰国後症状がでたときには、すぐに医師の診察を受けましょう。診察を受けるときには、滞在した国と期間、虫にさされたかどうか、また食べたものなどについて説明すると診断の役に立ちます。