福岡県感染症発生動向調査情報

平成19年第3週分(平成19年1月15日〜平成19年1月21日)

咳やくしゃみのエチケット

今回は、インフルエンザや「かぜ」にかかった時のエチケットについてお話しします。

一般に、インフルエンザを発症してから3日から7日間はウイルスを排出すると言われています。このとき排泄されるウイルスの量は、解熱とともに減少しますが、その期間には個人差があります。

インフルエンザや「かぜ」にかかった時にでる咳やくしゃみによって飛ぶ「飛沫」には、ウイルスや細菌などの病原体が水分に包まれた形となっています。患者さん自身がマスクを着用することで、咳やくしゃみによって飛ぶ「飛沫」を抑え、周囲への感染を防ぐことができます。

咳などの症状が続いている時に、人のいるところで、咳やくしゃみをする際には、必ずハンカチやティッシュで口元を覆う、あるいはマスクをするなど、周囲への配慮を心がけましょう。使用したティッシュ等は、きちんとゴミ箱に捨てるなど放置しないようにしましょう。さらに、手にもウイルスが付着している可能性がありますので、手を洗うことも大切です。
また、咳などの呼吸器症状で医療機関を受診する場合は、必ずマスクを着用するようにしましょう。

インフルエンザにかかったときに必要なことは、どの病気においても共通することですが、早めに治療し、体を休めることです。そのことで、自分のからだを守るだけでなく、他の人にインフルエンザをうつさないことにもなります。そのためには、単なるかぜと軽く考えず、不要不急の外出は控え、安静にして、休養をとりましょう。特に睡眠を十分にとることが大切です。

また、野鳥が死んでいるのを見つけた場合には、野鳥はどのような病原体を保有しているか分からないことから、手袋またはビニール袋等を利用し、死亡野鳥に素手で直接触れないようにしましょう。死亡した鳥は、ビニール袋に入れてきちんと封をして廃棄物として処分することが可能です。このような場合に直ちに相談していただく必要はないと考えられますが、不安な場合には、市町村、獣医師、家畜保健衛生所又は保健所にご連絡下さい。死亡野鳥に触れた場合は、うがいや手洗いを励行しましょう。また、発熱等の健康状態の異常が認められた場合には、速やかに医療機関を受診し、死亡野鳥との接触の機会があったことを医師に伝えてください。


その他、詳細情報は、福岡県感染症情報(http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/~idsc_fukuoka/)として、情報提供していますので、ご活用ください。