福岡県感染症発生動向調査情報

平成19年第6週分(平成19年2月5日〜平成19年2月11日)

インフルエンザ


今週は、インフルエンザの治療についてお話します。

インフルエンザの治療は大きく分けて、安静・睡眠といった基本的な療養のほかに、抗ウイルス薬による治療、熱や咳などさまざまな症状を抑える対症療法があります。

インフルエンザウイルスそのものに対する治療としては、抗インフルエンザウイルス治療薬があります。この治療薬で効果を得るには、症状出現後、48時間以内に服用を開始する必要があります。

インフルエンザには、抗生剤は効きません。しかし、インフルエンザにかかったことにより、他の細菌にも感染しやすくなり、このような細菌の感染による肺炎や気管支炎などの合併症に対する治療として、抗生剤が使用されることがあります。これらの薬を使用するか、しないかは、医師の判断となりますので、副作用や服用後の注意も含め、十分に医師と相談してください。

なお、いわゆる「かぜ薬」と言われるものは、発熱や鼻汁、鼻づまりなどの症状をやわらげることはできますが、インフルエンザウイルスや細菌に直接効くものではありません。

インフルエンザにかかったときには、どの病気においても共通することですが、早めに治療し、体を休めることです。そのことで、自分のからだを守るだけでなく、他の人にインフルエンザをうつさないことにもなります。次の点に注意しましょう。

・単なるかぜと軽く考えずに、早めに医療機関を受診して治療を受けましょう。
・安静にして、休養をとりましょう。特に睡眠を十分にとることが大切です。
・水分を十分に補給しましょう。お茶、ジュース、スープなど飲みたいもので結構です。
・咳やくしゃみをする際には、必ずハンカチやティッシュで口元を覆う、あるいはマスクをするなど、周囲への配慮が望まれます。

その他、詳細情報は、福岡県感染症情報(http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/~idsc_fukuoka/)として、情報提供していますので、ご活用ください。