福岡県感染症発生動向調査情報

平成19年第7週分(平成19年2月12日〜平成19年2月18日)

花粉症

環境省の発表によると、本年春の花粉総飛散量は、九州では、平年並みかやや少ないと予測されていました。しかし、これまで花粉を多量に取り込んでいると、本年春のわずかな花粉でも花粉症を発症してしまう可能性もあることから、花粉飛散量が仮に少なかったとしても注意が必要です。

そこで、今回は、この花粉症についてお話しします。

花粉症は、スギ、ヒノキ等の花粉が気道や鼻粘膜、気管支粘膜、眼球結膜等に付着し、アレルギー反応によって炎症が起こる疾患で、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の充血、涙、目やのどのかゆみ、咳、頭痛、微熱、ぜんそく等がみられます。このような症状は、「かぜ」の症状とよく似ており、アレルギー反応ということに気づかないこともあります。また、「かぜ」にかかると鼻等の粘膜が炎症を起こし、花粉が取り込まれやすくなるため、花粉症になりやすくなる可能性があります。

マスクやメガネの着用、帰宅後の洗顔やうがい、花粉が付着しにくい生地の服の着用および玄関口での花粉の払い落とし等は、花粉症の予防や症状を軽くする効果があります。花粉情報に注意して飛散の多いとき、また、一般的に、昼前後と日没後に飛散量が多くなる傾向がありますので、そのような時は、外出を控えるのも有効です。

【花粉情報】
福岡県医師会では、春の花粉の飛散シーズン中、毎日(日、祭日を除く)、花粉情報を発信しています。この情報は、福岡県医師会のホームページで見ることができます(http://www.fukuoka.med.or.jp/)。ご活用ください

その他、詳細情報は、福岡県感染症情報(http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/~idsc_fukuoka/)として、情報提供していますので、ご活用ください。