福岡県では、電気自動車(EV)などの次世代自動車の普及とインフラ整備を一体的に進めています。 このたび、その一環として、日産自動車の「電気自動車活用事例創発事業」1)に応募し、 EV(e-NV200:バンタイプ5人乗り)を同社から3年間無償貸与いただくことになりました。 貸与いただいた「e-NV200」は、当所に配備され、給電機能等の性能を生かして、給電設備の無い 現場における試料採取などを中心に、活用していく予定です。
1 )日産自動車「電気自動車活用事例創発事業」
同社は、持続可能なモビリティ社会の実現を目指し、地球温暖化対策として、 電気自動車の普及に取り組んでおり、「電気自動車活用事例創発事業」として、 この「e-NV200」を3年間無償で自治体に貸与する事業を実施しています。
3.想定される活用方法
○大気中のアスベスト濃度調査
アスベストの調査場所(公民館、病院等の給電設備が得られにくい現場)において、 e-NV200の給電機能により、大気サンプリングを行い、アスベスト調査を行う。
○地下水採水
e-NV200の給電機能を利用し、電動ポンプにより地下水を採水する。
○環境教育
環境教育の一環として大学等に環境大気測定車(既存の県公用車「さわやか号」)を展示する際、 e-NV200の給電機能により、測定機器を動作し、大気の環境基準項目や気象等を測定する。
○その他
環境関連のイベントにおいて、展示を行い、その活用方法を幅広く、多くの県民へ周知する。
2.電気自動車「e-NV200」の特長
○室内に電源プラグ
大容量24kWhの車載バッテリーから100V電力を供給する電源プラグ(パワープラグ) が室内に2口あり、走行中、あるいは現場で、同等の電源(最大負荷1500W)として使えます。
○環境に優しく経済的
EVであるためガソリン車と比べて環境に優しく経済的です。
○大きく実用的な荷室
荷室が広い、バンタイプであるため、大型装置の運搬も可能です。