福岡県レッドデータブック

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発刊にあたって

 福岡県は、三方を海に囲まれ、英彦山や筑後川をはじめとする山々や河川、肥沃な筑後平野など、変化に富んだ豊かな自然に恵まれ、さまざまな動植物が生息・生育しています。
 なかでも、森林や河川、湿地、干潟などは多くの種にとって重要なハビタット(生息場所)となっています。また、本県は九州の最も北に位置し、大陸にも近いことから、渡り鳥の中継地としても重要な役割を果たしています。
 近年、都市化の進展、里地里山の荒廃、外来種の侵入、地球温暖化の進行などさまざまな理由により、多くの野生生物が絶滅の危機に瀕しています。私たちは、かけがえのない県民共有の財産である生物の多様性を守り、その恵みを将来にわたって享受できるよう次の世代に引き継いでいかなければなりません。
 「レッドデータブック」は、絶滅のおそれのある野生生物をリストアップし、その現状や減少要因などを明らかにしたものです。本県では、県内に生息・生育する野生生物を対象とした『福岡県の希少野生生物 -福岡県レッドデータブック2001-』を平成13年3月に刊行しましたが、その後10年余りが経過したことから、このたび改訂を行い、植物群落・植物・哺乳類・鳥類について、『福岡県の希少野生生物 -福岡県レッドデータブック2011-』として発刊することとなりました。
 改訂にあたっては、福岡県希少野生生物保護検討会議及び分科会の各委員の皆さんをはじめ、多くの方々に多大なご尽力をいただきました。あらためて厚くお礼を申し上げます。
 本書が各方面で広く活用され、県内に生息・生育する希少な野生生物への理解を深めていただく一助となり、それぞれの立場で野生生物の保護や環境への配慮のための行動の輪が広がることを願っています。

平成23年10月

福岡県知事 小川  洋

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