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種の解説

ナメラダイモンジソウ

学名:Saxifraga fortunei Hook. fil. var. suwoensis Nakai

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 ユキノシタ科 Saxifragaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
生息状況・危機の状況・選定理由
北九州市小倉南区に唯一の自生地があり,山地の渓流沿いの岩上に着生しているが,現存個体は10株以内である。発見当時は数十株が現存していたが,園芸用採取が繰り返された結果,大幅に減少している。自生地には人が近付きやすいので,本県では絶滅寸前と言ってもよい。
分類・形態
ダイモンジソウの変種で類似するが,葉は腎円形で,その基部は心形,掌状に5~7中裂し,裂片は普通倒卵形。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州(中部地方以西),九州
生息環境
  • 山地森林
執筆者 (筒井)
補足情報
葉は根生し,長さ3~20cmの葉柄があり,葉身は5~7中から深裂し,長さ1.5~7cm,幅3~10cm,通常両面共に粗毛を散生する。裂片は多くは倒卵形,托葉は脂質で縁は毛状に裂ける。高さ20~30cmの花茎の先に集散花序をつくって開き,花柄にまばらに短腺毛がある。がくは長さ約2.5mm,花弁は白色,上側の3個は小さく,下側の2個は不同で長さ6~15mm。雄ずいは10個,葯は橙色。さく果は長さ4~6mm。種子は紡錘形で平滑,長さ約0.8mm。個体数は多い。全国に分布,低地から高地まで岩上に群生する。

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