Fukuoka Institute of Health and Environmental Sciences
福岡県保健環境研究所
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〒818-0135 福岡県太宰府市向佐野39
環境安全性試験の方法
○溶出量試験( 図2 )及び基準(表1)(平成3年8月環境庁告示第46号)
測定項目:Cd、CN、Pb、Cr6+、As、Hg、PCB、VOC、農薬、F、B、Se
認定対象品目
再生資源を原材料として製造した建築資材18品目
(1)再生加熱アスファルト混合物
(2)再生資源を含有した路盤材
(3)再生資源を含有したコンクリート
(4)再生コンクリート二次製品
(5)再生資源を含有したインターロッキングブロック
(6)再生塩化ビニル管・継手
(7)建設汚泥改良土
(8)土壌改良材
(9)再生資源を含有したタイル
(10)再生木質ボード
(11)再生資源を含有した建築用仕上材(断熱材)
(12)木材・プラスチック再生複合材
(13)埋戻用再生砂
(14)袋型根固め用袋材
(15)地盤改良用固化材
(16)再生資源を含有した外装材
(17)再生土砂
(18)再生プラスチック車止め
図2 溶出量調査の流れ
「福岡県リサイクル製品認定制度」とは
循環型社会の形成を図るために、リサイクル製品の利用を促進することは重要であり、資源の循環的な利用及び廃棄物の減量の促進を図ることを目的に、平成17年12月に創設されました。この制度では、まず、リサイクル製品製造業者等が、県が定めた認定対象品目(建設資材18品目)及び認定基準を満たした製品について、県に申請します。つぎに県は、外部有識者で構成された福岡県リサイクル製品認定審査委員会に諮ったうえで、「福岡県認定リサイクル製品」として認定します。認定した製品は、県のホームページに掲載するなど事業者や県民等へ積極的な広報(公表・普及啓発)を行い、価格等の条件を満たせば県が発注する公共工事において優先利用されます( 図1)。これまで、24回の認定を行い、平成30年3月1日時点で「福岡県認定リサイクル製品」として422製品を認定しています(有効期間3年)。認定を受けた事業者には、品質性能や環境安全性の適合状況について、県への定期報告及び使用者が求める情報提供が義務付けられるほか、製品欠陥等発生時には直ちに県及び使用者に報告、情報提供しなければならないこととされています。当研究所も、本庁の関係課とともにこの制度の運用に携わっており、18品目のうち、一部の建設資材において、環境安全性試験を行い、溶出量基準及び含有量基準を満たしているかどうか分析をしています。また、生活関連用品については、福岡県県産リサイクル製品認定制度が平成27年11月に創設され、県内のリサイクル産業の育成や再生資源の有効活用を図るため、建設資材と同様の認定の流れにより、一定の基準を満たす県内で製造等されたリサイクル製品(生活関連用品)を県が認定し、その利用を促進しています。
表2 含有量基準
トピックス
○含有量試験( 図3)及び基準(表2)(平成14年12月環境省令第29号第31条第2項)
測定項目:Cd、Hg、Se、Pb、As、F、B、Cr6+、CN
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福岡県リサイクル製品認定制度について
環境科学部 廃棄物課 研究員 藤川和浩
表1 溶出量基準
図1 リサイクル製品認定制度の流れ
図3 含有量調査の流れ