福岡県感染症発生動向調査情報

平成19年第4週分(平成19年1月22日〜平成19年1月28日)

手洗いを習慣づけましょう

現在、報告が増えているインフルエンザや、いわゆる「かぜ」の予防のためには、「手洗い」を習慣にすることをお勧めします。手洗いは、夏に多く発生する食中毒の予防だけでなく、多くの感染症に対する予防にもなるのです。

人間が生活する環境には、さまざまな微生物が住んでいます。「手洗い」が感染症予防のために大事だといわれるのは、病気を起こす微生物(病原体)を私たちの体の中に持ち込まないようにするためです。多くの病原体は、目、鼻、のど、胃腸等の粘膜から私たちの体に侵入します。手はいろいろなものに触るので、病原体が付きやすく、それが私たちの体の中に入るもとになるのです。病原体の付いた手で目や鼻や口を触ったり、料理をする、ものを食べるなどすると、病原体の侵入を許してしまうことになります。ただ手を洗うのではなく、病原体を取り除くことを意識して手を洗いましょう。

もちろん身体を無菌状態にすることはできませんので、過度に行う必要はありませんが、手が汚れたとき、料理をする時、食事をする前、トイレに行った後、オムツの処理をした後、ペット等の動物に触れる前後及びそれらの排泄物を処理した後、家族にかぜや下痢等をしている人がいる時などは、特に手洗いを励行しましょう。

効果的な手洗いの手順は、次のとおりです。

1.流水で両手の手首から指先までを十分にぬらしましょう
2.石鹸をよく泡立て、指先から手首まで洗いのこしのないようにていねいに洗いましょう
3.特に、指先や爪のすきま、指と指の間、手の甲、親指のつけ根は洗い残しが多い部分ですので気をつけて洗いましょう。
4.あわや汚れを流水で十分に洗い流しましょう。
5.ペーパータオルか乾いたタオルで水気を十分にふき取りましょう。

1年を通して、「手洗い」を日頃から習慣づけるようにしましょう。


その他、詳細情報は、福岡県感染症情報(http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/~idsc_fukuoka/)として、情報提供していますので、ご活用ください。