暑くなり、食中毒の報告が増えてくる時期です。そこで、今週は食中毒についてお話しします。
食中毒は、細菌、ウイルス、毒物などが含まれた食品を、食べたり飲んだりして起こる中毒症の総称です。8月に最も多く発生しており、サルモネラ属、カンピロバクター属、O157などの細菌や、ノロウイルスなどのウイルス、キノコなどの自然毒による報告が多く見られます。
食中毒が発生する場所としては、飲食店の次に多いのが家庭です。そこで、食事作りの流れに沿った家庭でできる食中毒予防は、次のとおりです。
1 食品の購入
・ 生鮮食品など、冷蔵や冷凍などの温度管理を必要とする食品の購入は、買い物の最後にする。
2 家庭での保存
・ 冷蔵庫に保管する肉や魚などは、ビニール袋や容器に入れ、他の食品に肉汁などがかからないようにする。
・ 肉、魚、卵などは、取り扱う前と後に必ず手を洗う。
3 下準備
・ まず、手洗いをする。
・ 生の肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べるものや、調理の済んだ食品にかからないよう注意する。
・ 生の肉や魚を切った包丁・まな板は、洗ってから熱湯をかけたのち使う。
・ 冷凍食品は、室温で解凍すると食中毒菌が増える場合があるので、解凍は冷蔵庫の中や電子レンジを利用する。
4 調理
・ 加熱して調理する場合、食品中心部の温度が75度以上になるように、また1分間以上加熱する。
5 食事
・ 調理後の食品を、室温に長く放置しないようにする。
・ 食事の前には、手を洗う。
6 残った食品
・ 残った食品は、早く冷えるように浅い容器に小分けして保存する。
その他、詳細情報は、福岡県感染症情報(http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/~idsc_fukuoka/)として、情報提供していますので、ご活用ください。
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