福岡県保健環境研究所
Fukuoka Institute of Health and Environmental Sciences
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外来種問題
 外来種とは人為の影響によって、もともとの生息地域から、生息していなかった地域に入り込んだ生物のことで、現在日本に定着している国外由来の外来種だけで2,500種にも及ぶと言われています。しかし、これらすべての外来種が問題ではなく、地域の生態系に影響を及ぼしたり、農林水産業や人の生命・身体へ被害を与えたりしている一部の外来種が問題となっています(表1)。これらの外来種は侵略的外来種と呼ばれ、オオキンケイギク、アライグマ、オオクチバス(ブラックバス)、セアカゴケグモなどが挙げられます(図1)




外来種被害防止行動計画及び生態系被害防止外来種リスト
 日本における外来種対策の総合戦略として、平成27年3月26日に「外来種被害防止行動計画[1]」が策定され、同時に、「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)[2]」が公表されました。外来種被害防止行動計画には、外来種問題の概要や外来種対策の基本的な考え方、国・地方自治体などの各主体の役割と行動指針について取りまとめられています。特に、外来種問題Q&Aや各地域の防除事例などをコラムとして多数掲載しており、外来種について一から学べるように作られています。
 生態系被害防止外来種リストには429種類が掲載されており、定着を予防する外来種(101種類)、総合的に対策が必要な外来種(310種類)、適切な管理が必要な産業上重要な外来種(18種類)に区分されています。さらに、総合的に対策が必要な外来種は、優先度の高さによって緊急対策外来種、重点対策外来種、その他総合対策外来種に細区分されています。また、各種の生態的特徴や利用上の留意事項などの情報が付加されたことで、外来種対策を実施するための参考資料として活用できるようになっています。

福岡県における外来種対策
 福岡県では、外来種による被害を予防するための取組を進めており、子どもたちにも理解できる普及啓発パンフレット等を作成しました(図2)。また、当所が中心となって効率的な外来種対策を実施するための調査研究も進めています。具体的には、県内に定着している外来種の種類や分布状況を調べるとともに、各種の生態的特徴や駆除の実現可能性などを考慮し、対策の優先度を明示した県独自の侵略的外来種リストの作成を進めています。


私たちにできること
 外来種問題を解決するためには、多くの費用・時間・労力が必要になるため、問題が起きないように予防することがとても重要になります。外来種による被害を予防するためには、私たち一人ひとりが外来生物被害予防三原則;1)入れない、2)捨てない、3)拡げない、に基づいた対応をしていくことが求められています。つまり、生態系などに悪影響を及ぼしそうな外来種を持ち込まないこと、飼っている外来種を野外に放さないこと、野外にすでにいる外来種を他の地域に拡げないことを、常に心がけるようにしましょう。

参考資料
[1] 外来種被害防止行動計画
  (https://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/actionplan.html)
[2] 生態系被害防止外来種リスト
  (https://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list.html)

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外来種問題とその対策について
環境科学部 環境生物課 主任技師 金子洋平
総務課