Fukuoka Institute of Health and Environmental Sciences
福岡県保健環境研究所
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 有害な環境汚染物質・ダイオキシン類は主に食品を介して体内へ取り込まれます。ダイオキシン類の人体への影響評価を行うためには食品に残留する濃度を測定し、食品から摂取される量が人体へ著しい影響を及ぼす量に達していないかを調べる必要があります。食品に残留するダイオキシン類は試料1グラム当たり1ピコグラム(ピコグラムは一兆分の一グラム)に満たないという極めてわずかな量なので高度な分析技術が必要です。分析操作はとても煩雑で精密な作業を伴い、分析結果が出るまでに長い期間を要します。この研究テーマでは、従来の方法よりも正確で迅速に食品中のダイオキシン類濃度を分析できる方法の開発を目的としています。ダイオキシン類の計測装置「ガスクロマトグラフ・質量分析装置」に対して分析試料を大量に注入する技術を応用し、従来よりも50倍以上の高感度でダイオキシン類を検出できるようにしました。さらに「高速溶媒抽出法」と呼ばれる技術を使用し、食品中のダイオキシン類を適切に抽出できる条件を検討しました。これらの技術改良を組み合わせ、10試料の食品を5日間程度(従来の1/6に短縮)で分析できる方法を確立しました。
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食品衛生
/ 食品中ダイオキシン
迅速・高度分析法の開発
食品中ダイオキシン類の好感度・迅速分析方法の開発に関する研究
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食品試料中のダイオキシン類を測定する高分解能ガスクロマト
グラフ・質量分析計を操作しているところ