Fukuoka Institute of Health and Environmental Sciences
福岡県保健環境研究所
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/ 感染症流行予測調査事業
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感染症
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麻しん及び風しん
 麻しんは、麻しんウイルスに感染することで引き起こされる急性の全身感染症です。空気感染や飛沫(唾液のしぶき)感染、接触感染で感染し、約10日の潜伏期間の後、風邪のような症状があり、続いて高熱と発疹が現れます。
 風しんは、風しんウイルスに感染することで引き起こされる急性の発疹性疾患です。患者の飛沫で感染し、2〜3週間の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状が出ます。妊娠初期の女性が感染すると、難聴や心疾患などの先天性風しん症候群と呼ばれる症状を持った子供が生まれることがあります。
 これらの疾病には有効なワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)があり、1歳児と小学校入学前1年間の2回の接種が行われています。そこで、この事業では住民の抗体保有状況調査を行い、それぞれのワクチンの効果を追跡しています。
感染症流行予測調査事業(ウイルス)
日本脳炎
 日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを保有するコガタアカイエカに吸血されることで感染する急性脳炎です。近年、小児へのワクチン接種等により患者発生は減少していますが、毎年患者発生が報告されていて、死亡例もあります。日本脳炎ウイルスは、最初はウイルスを保有する蚊に吸血されたブタの体内で増えていきます。次に、ブタを吸血した蚊がウイルスに感染し、さらにヒトを吸血するとヒトに感染します。そこで、蚊が発生し始める頃からブタの血液中の日本脳炎ウイルスに対する抗体を調べることで、日本脳炎ウイルスの拡がり状況を推測しています。