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福岡県は、年間を通して比較的温暖な気候で、降水量は沿岸部の一部を除いて1,700mm以上あります。福岡県は豊前海、筑前海、有明海の3つの海に面しており、豊前海は多様な底質の前浜干潟を有すること、有明海は大きな干満差を伴う軟泥の干潟を有すること、筑前海は砂浜、岩礁、干潟など多様な沿岸環境を有することがそれぞれ特徴です。また、陸域は、脊振山地(最高峰:脊振山1,055m)、英彦山地(英彦山1,199m)、釈迦岳山地(釈迦岳1,230m)、古処山地(馬見山:978m)、三郡山地(三郡山:936m)、福智山地(福智山901m)などの山地により4つの流域圏に区分することができます。それぞれの流域圏を代表する河川としては、京築流域圏では今川、祓川、筑豊・北九州流域圏では紫川、遠賀川、福岡流域圏では多々良川、那珂川、室見川、筑後流域圏では筑後川、矢部川が挙げられます。
福岡県を含む九州北部地域は、約2,000万年前から大きな火山活動もなく安定した地史を持ち、本州と朝鮮半島、中国大陸の中間地点であることから、多種多様な生物がみられる興味深い地域となっています。その一方で、古くから大陸からの玄関口でもあり、稲作等の農業をはじめとした人々の生産活動の盛んな土地であったために、原生的な自然はごくわずかしか残っていません。そのため、県域の大部分が人々の営みの影響下に形作られた自然となっていることも特徴の一つです。
福岡県の主要な山地・河川・平野・海の地図