福岡県保健環境研究所
Fukuoka Institute of Health and Environmental Sciences |
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福岡県地域がん登録の概要と現状 | 管理部 企画情報管理課 主任技師 中島淳一 |
1.地域がん登録の目的
地域がん登録は、毎年どのくらいの人が新たにがんと診断されているか(
※1罹患率
)、がんと診断された人が一定期間後にどのくらいの割合で生存しているか( ※2生存率 )など、 "その地域に存在するがんの姿" を捉えるために実施されます。 これらを正確に把握することで、がん予防、早期発見と治療、県内医療の質の向上などのがん対策の企画の
立案や、評価に役立ちます。
2.地域がん登録の流れ
がん患者の診断情報は医療機関から、死亡情報(人口動態調査死亡票の写し)は保健所から地域がん登録室
に提出され、これらの情報を照合、集計、分析します。
3.福岡県地域がん登録の現状
福岡県地域がん登録を開始してからこれまでに、がん診療連携拠点病院15か所及び福岡県指定がん診療拠点
病院3か所をはじめとして県内の約90の医療機関からの届出を頂いており、届出件数は毎年増加しています。
2013年に届出られた、がん罹患情報は37,847件となりました(届出票受領状況図)。
4.がん登録の法制化(全国がん登録)について
平成25年12月6日、秋の臨時国会で "がん登録等の推進に関する法律" が成立しました。
この法律は、都道府県の枠を超えた、国の統計としてがん罹患を把握する仕組みを構築することを目的としており、
平成28年1月からの施行を予定されています。
全国がん登録では、国内全ての病院(診療所は手上げ方式)に罹患情報の届出義務が課されます。これにより、
これまでの地域がん登録よりも、高精度ながん統計情報を得ることが可能となります。
福岡県ではこれからも、効果的ながん対策の実施へ向けた基盤作りの一環として、がん登録を推進して参ります。
今後ともがん登録へのご理解とご協力を宜しくお願い致します。
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