福岡県保健環境研究所
Fukuoka Institute of Health and Environmental Sciences
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図1 測定局



図2 測定局と情報収集システムの接続イメージ
 福岡県の大気測定結果[1]をご覧になったことがありますか? 当県では、大気の汚染状況を24時間監視し、その情報を提供しています。 ここでは、当県の大気汚染常時監視と情報提供の仕組みについて簡単に紹介します。

1. 背景
 戦後、急激な人口増加と産業発展により、環境汚染や健康被害が社会問題となり、国民の健康と生活環境を守るため、「公害対策基本法」や「大気汚染防止法」が制定されました。
 この大気汚染防止法の第22条で「都道府県知事は大気の汚染の状況を常時監視しなければならない」とされており、当県でも監視を行っています。


2. 仕組み
  県内には、大気の汚染状況を測るため、60の測定局(執筆日現在)が設置されています[2]。これら測定局には、測定機器を設置し、常時測定を行っています。 測定された情報は、当研究所にある収集システムで集められます。測定局と研究所はインターネット回線で接続し、測定局で測定された情報が常時収集されています。収集された情報は、環境保全課大気係で監視しています。

3. 情報提供
  収集した情報は、環境保全課大気係で監視するとともに、福岡県の大気環境のページでリアルタイムに提供しています。この情報は、パソコン、携帯電話、スマートフォン等インターネットへ接続できる機器をお持ちの方はどなたでも見ることができます。
 また、環境省は、環境省大気汚染物質広域監視システム(通称「そらまめ君」)で、全国の大気汚染状況について24時間情報提供しています[3]。このため、福岡県で収集した情報は、リアルタイムでそらまめ君へ送信しています。
 その他、NHK福岡放送局では、福岡県の大気環境のページからPM2.5の測定結果を取得しデータ放送を実施しています[4]
 リアルタイムでの情報提供に加え、年に1回、1年間の状況を環境白書にまとめ発行しています。環境白書は、福岡県のホームページで公開されており、冊子での閲覧を希望する場合は、県民情報センターで見ることができます。
管理部 企画情報管理課
福岡県の大気汚染常時監視システムの概要

参考
  1. 福岡県:大気測定結果,福岡県の大気環境状況,URL<http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/taiki-new/Jiho/OyWbJiho01.htm>(参照2018-01-31)
  2. 福岡県:測定局・項目一覧,福岡県の大気環境状況,URL<http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/taiki-new/Kkm/OyWbKkm.htm>(参照2018-01-31)
  3. 環境省:そらまめ君,環境省大気汚染物質広域監視システム,URL<http://soramame.taiki.go.jp/>(参照2018-01-31)
  4. NHK福岡放送局:「PM2.5情報」毎日お伝えします,NHK,URL<http://www.nhk.or.jp/fukuoka/pm25/>(参照2018-01-31)



(執筆日:平成30年1月31日)