Fukuoka Institute of Health and Environmental Sciences
福岡県保健環境研究所
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 アデノウイルスはいろいろな病気を引き起こします。まず、「かぜ」の主な原因ウイルスの一つです。ほかに、夏のプール熱と呼ばれる咽頭炎と結膜炎を同時に発症する咽頭結膜熱や、目やにや目の充血などの目の病気(流行性角結膜炎)、胃腸炎や膀胱炎の原因ウイルスでもあります。
 アデノウイルスには50を超える血清型があり、血清型により引き起こす症状が異なります。例えば、1型、2型、3型、4型、5型、7型などは気道炎を引き起こし、発熱、鼻炎、咽頭炎などが見られます。
咽頭結膜熱を同時に引き起こすアデノウイルスは主に3型、4型であり、原因となる場合があります。
流行性角結膜炎は8型、19型、37型などが知られていますが、近年新たに56型も原因となることが報告されています。(引用:速報記事)
 アデノウイルス40型、41型は胃腸炎を引き起こし、下痢、嘔吐、嘔気、気分不快、微熱、腹痛などが見られます。
現在、アデノウイルスに効果的な特効薬はなく、対症療法により治療を行います。

―学校保健安全法によるアデノウイルス原因疾患の出席停止について―
 学校保健安全法において咽頭結膜熱は第二種感染症に、流行性角結膜炎は第三種感染症に指定されており、感染拡大の防止のために症状の回復から一定期間出席停止となります。

【参考ページ】
 眼疾患、角結膜炎の患者からのアデノウイルス56型の検出―福岡県 (IASR Vol. 32 p. 148: 2011年5月号)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/32/375/pr3751.html
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