Fukuoka Institute of Health and Environmental Sciences
福岡県保健環境研究所
092-921-9941
〒818-0135 福岡県太宰府市向佐野39
ロタウイルス
レオウイルス科の一種のウイルスです。一般に乳児下痢症や嘔吐下痢症の原因ウイルスとして知られています。感染経路は全て経口(口を介した感染)で、数日の潜伏期間の後、下痢症を発症させます。ときに、中枢神経にも影響し、脳炎や髄膜炎などを引き起こすこともあります。主に冬季に流行し、ときに白色の水様下痢を生じるため、しばしば「米のとぎ汁のよう」と表現されます。激しい下痢のため脱水に陥りやすいので、経口補水や輸液により水分の補給を行います。
手洗いや充分な加熱で予防可能ですが、感染者が出た際には吐物や糞便を処理した後、適切な消毒が必要です。ノロウイルスと同様に、次亜塩素酸ナトリウム液などが有効です。また、ロタウイルスに関してはワクチン接種が可能です。医師の指導のもとで、適切な接種を受けることで重症化を予防することができます。
【参考ページ】
国立感染症研究所:ロタウイルス感染症(疫学情報など)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ra/rotavirus.html
/
下痢症ウイルス
/
ウイルス感染症
感染症
ロタウイルス
copyright©2013 Fukuoka Institute Health and Environmental Sciences all rights reserved
.