レッドデータブックとは
レッドデータブック(略称RDB)とは、絶滅のおそれのある野生生物を選定したリスト(レッドリスト;略称RL)及びその生息状況などをまとめた報告書であり、生物多様性の保全を図るための基礎資料として重要な役割を担っています。
国際的には、国際自然保護連合(IUCN:International Union for Conservation of Nature and
Natural Resources)により、1966年に初めて作成されました。
国内においては、1989年に発行された維管束植物を対象とした「我が国における保護上重要な植物種の現状」[1]が最初のレッドデータブックであり、1991年には環境省(当時は環境庁)により動物編のレッドデータブックが発行されました[2]。その後、環境省によるレッドデータブック及びレッドリストの見直し・取りまとめ作業が数回行われており、最新版として2025年3月に植物・菌類を対象とした第5次レッドリスト・レッドデータブックが公表されました[3]。動物についても、今後順次公表されるとのことです。
国内に生息する野生生物を対象とした環境省版レッドデータブック・レッドリストとともに、地方版レッドデータブック・レッドリストが作成されており、現在、全ての都道府県においてレッドデータブックまたはレッドリストが公表されています。